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【ソウル24日=夕刊フジ特電】
給料は未払いか遅配でコメが2倍に−。北朝鮮では7月から配給を事実上廃止し、物価と給与を大幅に引き上げたが、流通経済を仕切るヤミ市場の暴騰で国民は苦しみ、経済改革は最初からつまずいている。
咸鏡北道など中国の国境に近い地方都市では、ヤミ市場や農民市場の価格が急騰している。
コメ1キロ(改定価格43ウォン)が90−100ウォンに値上がり、トウモロコシなどの穀物も約2倍に上昇しているという。
衣類や生活必需品などのヤミ物資も1.5−2.5倍の値上がり。
米ドルや中国元などヤミ経済を支配する外国通貨のヤミ値も上がり、当局が8月に設定した1ドル=150ウォンの2倍以上で交換されている。
10−20倍にアップした労働者の給料も未給付や給付遅延が多い。買う物がない上に買う金もない異常現象が生じる。
小泉純一郎首相の訪朝時、平壌市内では日本製品があふれ返った。
トヨタ車が走り、バーにはサッポロビールが置かれ、売店にも日本製たばこや資生堂の化粧品、ソニーのカセットテープなどが並んでいた。
食糧危機のなか、日本に向けた一時的な演出だったのか。給与、価格引き上げはヤミ市場対策だったが、国営商店の物不足は解消されない。
平壌市民は商品が豊富なヤミ市場に頼るしかないのが実情で、改革はスタートから大失敗。拉致犯罪を認めてでも、日本側の経済協力に活路を見いだしたいようだ。