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☆今週の円、1ドル=125円台も視野に――政策にらみで一段安も
NAA 1034 : 2002/09/24 火曜日 08:08
【NQN】今週の外国為替市場で円相場は下値を探り、6月中旬以来の
1ドル=125円台が視野に入りそうだ。デフレ対策に対する政府側の反応
はいまのところ鈍く、市場では次第に失望感が広がっている。20日に実
施された10年物国債の入札が初の「未達」に終わったことも、投資家の
円離れに対する懸念につながっている。政府の対応次第では円の下落余
地がさらに広がる可能性も否定できない。
東京市場が祝日のため休場となった23日の海外市場で、円相場は1ド
ル=124円23銭まで売り込まれた。米系のあるコンサルタント会社が「国
内勢の対外投資増加と、それに伴う円安進行を財務省が望んでいる」と
いう趣旨のリポートを公表。デフレ対策の決定が先送りされそうなこと
に加え、10年物国債が「未達」となった直後だけに円から資金が流出す
るとの警戒感が強まった。米国株市場ではナスダック総合指数が6年ぶ
りの安値まで下落したが円相場は特に反応せず、ニューヨーク市場の終
値は東京市場20日の17時時点に比べて1円8銭円安・ドル高水準の1ド
ル=123円90銭―124円ちょうどだった。
今週は25日に8月の貿易統計、27日に8月の完全失業率と8月のサラ
リーマン世帯家計調査など経済指標の発表が相次ぎ、市場関係者の関心
も高い。輸出数量の伸びが鈍るなど、景気の先行き不透明感が強まる展
開になれば、円売りが一段と進みかねない。27日に7カ国(G7)財務
相・中央銀行総裁会議を控え、日本の通貨政策にも注目が集まりやすく
、25日に開く塩川正十郎財務相の記者会見など通貨当局の発言も材料に
なりそうだ。
米国では24日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。米連
邦準備理事会(FRB)の景気認識は厳しさを増しているが、9月に公
表になった経済指標で個人消費の底堅さが明らかになるなど、FRBが
直ちに利下げに踏み切る公算は小さい。しかし、雇用環境の悪化懸念や
対イラク問題など米景気の不安材料は山積している。会議後に公表され
る声明文などで、FRBが今後の政策運営方針についてどう言及するか
が焦点になりそうだ。このほか24日に9月の米消費者信頼感指数、26日
に8月の米耐久財受注額などが発表される。(今 晶)
☆前週の当局発言 円急落、日本の「円安誘導策」に疑念消えず
NAA 1035 : 2002/09/24 火曜日 08:08
【NQN】前週(17−20日)の外国為替市場で、円相場は1ドル=123円
台後半まで急落した。一時は121円台前半まで持ち直したが、10年物国
債の入札で初の「未達」が発生した週末20日、円の下落ピッチが再び速
まった。円安が進むきっかけとなった「日本が円安誘導を再開する」と
の思惑も、折に触れて円売りの口実になっている。
日銀は18日、「銀行からの株式直接購入」という思い切った施策を打
ち出した。不良債権の抜本処理など政府との連携が期待されたが、政府
は依然としてデフレ対策の具体的な内容を示していない。市場では「こ
のままでは株価の本格的な上昇にはつながらない」との警戒感が強まり
、日銀資産の健全性が損なわれて円の信用力が低下するとの懸念も広が
っている。20日に10年物国債の入札が「未達」に終わったことで、海外
勢を中心に円建て資産の保有に対する不安が強くなった。
しかもその前の週末に黒田東彦財務官が「市場介入でデフレは解消で
きる」と発言して以降、日本の通貨政策にも焦点が当たりやすくなって
いる。市場関係者の間では「構造改革が進まなければ、財務省・日銀は
手っ取り早い手段として円安誘導に動く」との見方が根強くあるほか、
「政府が踏み込んだデフレ対策を実施しても、その対策の効果を高める
目的で円売り介入が同時に実施される」との読みも浮上している。
17日にはオニール米財務長官も「(123円近辺で推移している)現在
の相場水準は妥当」などと発言しており、円の先安観がじわじわと勢い
を増している。
※円相場に関連した主な発言(カッコ内は発言前後の値動き)
▼黒田東彦財務官=17日朝、登庁時に
〇「経済は回復過程に入っているが、デフレが問題」「市場の動きはテ
ロ後の調整を無難に通過して正常に機能している」「為替相場は適切な
方向に向かっている」(円急落の一因、1ドル=123円台前半に)
▼オニール米財務長官=17日の米CNBCテレビに出演して
〇「現状の相場水準は適正」(円は122円台から再び123円台に下落)
▼黒田財務官=19日朝、日銀が「株式の直接購入」を表明したことにつ
いて
〇「前向きに評価していい」「デフレの問題については引き続き日銀に
努力をお願いしたい」(政府の対応が期待できないとの失望感、景気回
復の手段として円安誘導に頼るのではとの思惑、政府が日銀になお追加
金融緩和を求めるとの観測が重なって円売り材料に。円は121円台半ば
からじり安)
▼小泉純一郎首相=19日昼、都内のホテルで講演
〇「構造改革を加速、実現するために日銀と連携をとりながらデフレ阻
止に向けていろいろな手立てをとっていきたい」「デフレ対策に即効薬
はない」(デフレ対策の具体的な内容は示されず、市場からは失望の声
があがる。金融政策依存ともとれる発言に批判的な見方も出て円の重し
に)
▼ブッシュ米大統領=19日午後、ホワイトハウスで
〇「(対イラク武力行使問題について)国連が決議を採択しない場合で
も、合衆国とその友人たちが行動を起こすだろう」(イラク攻撃への懸
念が強まってドル売り材料に)
▼小泉純一郎首相=20日、民放報道番組の収録で
〇「(日銀の新施策について)日銀は思い切った方法を考えてくれたが
日銀だけではできない(政府としても後押しする)」(この他にも閣僚
らから経済政策に関連する発言が相次いだが、総じて反応薄)
以上くいっく