現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
日本道路公団が建設中の高速道路19路線のうち16路線が、国の高速道路整備計画(9342キロ・メートル)が完了する翌年の2025年の段階で、年間収支で赤字になることが、21日、同公団の試算で明らかになった。建設費を賄うための借金の金利負担が、料金収入を上回る計算になる。
道路公団などの民営化を検討中の政府の道路関係4公団民営化推進委員会は、8月末にまとめた中間報告で、公団を民営化した後の特殊会社は、採算性を重視して各路線の建設継続の是非を判断する方針を示した。この原則が守られた場合、特殊会社が建設に踏み切る路線は、大幅に絞り込まれることになり、建設を中止するか、国や地方の資金も活用するなどの選択を迫られることになる。
試算では、単年度の赤字額が最も大きくなるのは近畿自動車道で、通行料収入967億円に対して、金利支払いが1291億円に達し、これに道路管理費の支出を加えると、年間631億円の赤字になると推計される。第2東名(第2東海自動車道)も、1493億円の収入を上回る1528億円の金利負担が発生、管理費を加えると411億円の赤字となる。管理費支出を含めても黒字化するのは、中央自動車道、北関東自動車道、常磐自動車道の3路線にとどまった。
この試算は、〈1〉計画で整備された9342キロ・メートルの高速道網全体の交通量が毎年0・7%増加する〈2〉建設費の償還金利を年4%――などと想定している。その上で、全体の通行料収入を各路線の交通量予測に照らして、比例配分して収入を計算する手法を取っている。
(9月22日03:03)