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国内スポット、船舶用C重油、湾岸危機後の最高値――元売り減産継続で。
船舶用C重油(バンカーオイル)の国内スポット価格が急騰し、湾岸危機以来十二年ぶりの高値をつけた。元売り各社が大幅減産を継続するなか、東京電力による石油火力の再稼働を受けて需給がひっ迫している。
指標となる一八〇CST品のスポット価格は現在、一トン二〇二―二〇四ドルと二週間前に比べ一一・五%高い。新日本石油などの元売りは火力発電や工場のボイラー燃料向けC重油の需要減少に対応し、八月から原油処理量を一〇―一一%削減。十月には出光興産も一三%の減産に着手するため、需要家の間で買い急ぐ動きが目立ってきた。
東電の原子力発電停止に伴う「火力発電の稼働再開も影響している」(商船三井)。電力用の需要増を見込んだ元売りは、他産業向けの出荷を手控えているもよう。電力向けに最適なインドネシア産など低硫黄(軽質)原油の処理を進める結果、「バンカー向け高硫黄の供給が細る可能性が高い」(三菱商事)。
日本で調達する必要のない外航船は「シンガポールや韓国での購入にシフトする」(大手商社)とみられるが、市場では当面、需給のひっ迫感が続くとの見方が多い。
銀行は、出光興産に対しどのような対応を迫るのだろう。
出光興産 連結貸借対照表 (単位 百万円)
連結損益計算書 (単位 百万円)
http://www.idemitsu.co.jp/kaisya/index.html