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☆株、デフレ対策への期待は裏切られる? 要人の消極発言相次ぐ
NAA 8197 : 2002/09/20 金曜日 12:26
【NQN】20日午前の日経平均株価は反落。前引けは153円1銭安の951
6円61銭とほぼ安値引けとなった。小泉純一郎首相による前日19日の講
演で政策への具体的な言及がなかったことで市場の政策期待はやや薄ら
いでいた。そこへ19日の米国市場でダウ工業株30種平均が8000ドルの節
目を割り込み、市場心理を冷やした格好となった。海外要因が不透明感
を引きずる中で「頼みの綱は新デフレ対策の具体化」で市場の見方は一
致する。しかし、竹中平蔵経済財政担当相は20日午前、デフレ対策に関
し「10月下旬ごろにまとめる」と発言するなど雲行きは徐々に怪しくな
っている。
国土交通省は19日、7月1日時点の基準地価(全国平均)が11年連続
で下落したと発表した。足元の深刻なデフレを最も象徴する現象と言え
、文字通り「デフレ対策」の必要性を迫る内容だった。このことを嫌気
して売り先行で始まった不動産株の中では、三井不と住友不が前引け時
点で上昇に転じた。両銘柄とも外国証券の買い手口が目立った。「一部
投資家による保有株の入れ替えなどの持ち高調整」(国内証券情報担当
者)との見方もあり技術的な要因である可能性はあるものの、デフレ対
策への期待が捨てきれない市場のジレンマを映し出した。
市場の政策期待は、日銀が銀行保有株を直接買い取る方針を示したこ
とに対する意外感が裏打ちしている。ただ、塩川正十郎財務相は20日午
前、日銀による異例の決断に関し「デフレ対策の基本のものだ」と述べ
、日銀から政府・与党に球が投げ返されていることを認識していない様
子が見て取れる。柳沢伯夫金融担当相も、今夕の経済財政諮問会議につ
いて「(具体策を発表するというところまで)仕事が進ちょくしていな
いという報告を聞いている」とつれない返事だ。
日経平均は前場でかろうじて9500円の節目を維持した。しかし、きょ
う前引け時点までで算出した9月の月中平均は9359円。市場の期待を裏
切るようなことになれば、9000円の節目をすぐに割り込むリスクを抱え
ていることを、政策当局者がどこまで認識しているかは定かでない。(
松村伸二)
くいっくより