現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
☆米国株サマリー・ダウ8000ドル割れ、EDSなどの収益悪化響く
NAA 7746 : 2002/09/20 金曜日 07:03
【NQNニューヨーク=遠藤大義】19日の米国株式市場でダウ工業株30種平均
が8000ドルを割り込み、7月23日の安値(7702ドル34セント)に迫った。企
業収益の下方修正や予想を下回る決算が相次いだためだ。経済指標では
雇用などの悪化が目立つ。イラクや中東情勢も予断を許さず、投資家心
理が悪化している。
「相場の下げを主導したのは18日夕に収益を大幅下方修正したエレク
トロニック・データ・システムズ(EDS)と、19日朝に市場予想を下
回る決算を発表したモルガン・スタンレー」――。プルデンシャル証券
のマーケットアナリスト、ラリー・ワクテル氏はこう総括する。情報処
理サービス事業も手掛けるIBMなどがEDSにつれ安。銀行・証券セ
クターも全般に安かった。
最近の収益懸念には大きく2つの特徴がある。1つは12日のハネウエ
ルの発表あたりから下方修正がテクノロジー以外にも広がりを見せたこ
と。もう1つは修正幅が大きいことだ。たとえばEDSは7―9月期の
一株利益予想を74セントから12―15セントへ下げた。株の益回り予想が大幅低
下する懸念が強まり、株価には歴史的な低水準になっている米国債利回
りと比べた相対的な割安感が出づらい。
新規失業保険申請件数の4週間移動平均が連続して不況期のメドとさ
れる40万件を上回るなどマクロ経済への不透明感も強まった。7月下旬
に株式相場が安値を付けたときは景気は底堅いという認識があった。そ
れだけに今回の方が状況が深刻な面もある。市場では「収益懸念やファ
ンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の弱さ、イラク情勢などが相場の
重しになっており、テクニカル面からも短期的には相場の下押し圧力が
かかる」(グローバル・パートナーズ・セキュリティーズのチーフスト
ラテジスト、ピーター・カーディロ氏)との見方が多い。
カーディロ氏は「ダウ平均は7月安値を割り込まず、ダブルボトム(
2番底)を形成して反発する」と予想している。ただ「売買高を伴わず
に7月安値に至れば、セリングクライマックス(売りの最終局面)とな
らず、安値を更新する可能性が高い」(ファーン・ストックのシニア・
マーケット・ストラテジスト、アラン・アッカーマン氏)との見方もあ
る。
くいっくより