現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: まとめ。 投稿者 招き猫 日時 2002 年 9 月 19 日 17:38:31)
速水さんが今回の決定を下したのは、デフレ阻止というよりも、柳沢金融担当相が公的資金投入を頑なに拒んでおり、これを放置すれば、銀行の自己資本比率の低下に伴い、98年に発生した金融不安が再発し、金融システムの崩壊を招く可能性が高いため、それを未然に防ぐという意味合いのほうが高いのではないかと思います。先日、ピーター・タスカ氏の講演を聞く機会があったのですが、“以前は日本はデフレは良いことだと考えていたようだが、現在はそれが悪であると認識している。しかし、まだデフレから脱出しようと本気で考えていない”というような主旨でした。日本が本気でデフレ脱出を考えるという事は、首相官邸、日銀、財務省、金融庁が一体となってこれに当たり、物価が上昇するまで、1年でも2年でもずっと、ずっとインフレ政策を継続するという事ですが、現在はこれとは程遠い状況です。しかし、いずれは、インフレ政策に踏みきらざるを得ません。その時期は、ハゲタカ・ファンドが日本の資産を安値で買収し終わり、米からインフレ政策転換の指示(命令)が行われる時でしょうから、株や土地が底を打つのは、まだまだ先の事のようです。少なくとも、今年中は無理でしょう。地価も11年連続で下落しており、まだまだデフレは続きそうです。いずれにしても、日本は安全保障上のみならず、政治・経済の分野でも、米の従属国ですから、自国の重要な経済政策を自国の判断で変更する事は許されない、全て、米次第という事です。