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金融庁は2日、2002年3月末の民間金融機関の不良債権残高が過去最大の52兆4000億円に達したと発表した。前年同期に比べ9兆5000億円増え、2年連続の増加となった。デフレの長期化に加え、金融庁の特別検査を受けて大手銀行が融資を厳格に自己査定した影響が大きい。不良債権の予備軍ともいわれる「要注意先債権」も100兆円と高水準だった。
大手銀の融資に占める不良債権の比率は8.4%と、前年3月末時点に比べて3.1ポイント上昇した。金融庁は2005年3月期までに不良債権問題を正常化し、この比率を3―4%に低下させる「再生シナリオ」を描いている。しかし不良債権の拡大が続けば、修正を余儀なくされる公算も出てきた。
今回発表した不良債権残高は金融再生法の開示基準に基づく数値。金融機関別にみると、全国に133ある銀行が43兆2000億円と、前年より9兆6000億円増えた。大手銀はこのうち28兆4000億円と、5割以上を占めた。破たんが相次いだ信用組合や信用金庫などの合計額は9兆2000億円と、1000億円減った。
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約1ヶ月ほど前の記事ですが、参考のため