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不良債権、13行は年度内10兆最終処理…金融庁案
小泉首相が対米公約した「不良債権処理の加速」を実現するため、金融庁がまとめた処理策原案の全容が15日、明らかになった。2002年度中に〈1〉大手行(13行)は10兆円以上の不良債権を最終処理する〈2〉その際、整理回収機構(RCC)などに3兆円以上を売却する――などの新たな処理目標を設定し、不良債権を証券化して売却を進める「貸出債権取引市場」を開設することなどが柱となっている。柳沢金融相は同日、小泉首相、福田官房長官と都内で会談し、同案を提示した。首相は不良債権処理の加速を改めて指示し、金融庁案を軸に、最終調整を進める意向を示した。
ただ、金融機関の自己資本増強のための公的資金注入については、金融相は「今は金融危機ではない(ので必要ない)」との従来の見解を改めて示しており、議論は最終局面までもつれそうだ。
小泉首相と柳沢金融相の会談は、都内のホテルで約40分間開かれ、福田官房長官も同席。これに先立ち、首相は竹中経財相とも約30分間意見交換した。金融庁原案の柱は、大手行に不良債権の最終処理を急がせるため、「10兆円以上」という具体的な数字を政府の目標として掲げた。大手行はこれまで、年度内に約7兆円の不良債権を最終処理する計画を立てていたが、約1・5倍の処理が必要になる。とくに、「100億円以上の大口不良債権は原則、1年以内に最終処理する」よう求める。(読売新聞)
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