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小泉純一郎首相は15日、東京都内のホテルで柳沢伯夫金融担当相、竹中平蔵経済財政担当相とそれぞれ会談し、「不良債権処理の加速」に向けた具体策の検討を指示した。竹中担当相は経営状態の悪い銀行への公的資金投入や国有化など抜本策の必要性を強調。柳沢金融相は公的資金投入に慎重な姿勢を示し、大口不良債権の1年以内の最終処理などを着実に実施する考えを表明した。
柳沢金融相が「不良債権処理は着実に進んでいる」との認識を示したのに対し、首相は「処理が進んでいることを示してほしい」と、大手行などの不良債権の処理状況を具体的に明らかにするよう求めた。
また、同席した福田康夫官房長官が「公的資金投入論も出ている」と指摘したのに対し、金融相は「今は公的資金を投入するような危機の状況ではない」と説明。ただ、危機が起きた場合には「万全の対策を講じる」と、公的資金投入も含めて対応する考えを示した。
そのうえで、柳沢金融相は、大手行に「破たん懸念先」以下の不良債権のうち100億円以上の大口債権を1年以内に最終処理するよう求める方針を提示。「破たん懸念先」や「破たん先」ではないが回収に注意が必要な債権も、04年度までの正常債権化を要請する考えも示した。
一方、竹中担当相は、金融庁の従来型の行政手法では、不良債権問題に対する市場や欧米諸国の不信感をぬぐい去るのは困難との認識を表明。公的資金の投入も含めた抜本的な処理策に政府が一体となって取り組むべきだ、と首相に決断を求めたとみられる。
【瀬尾忠義、谷川貴史】
★柳沢と竹中が方法論を巡って対立しているナー。これ、どっちをとるかという問題ではないんだがナー。