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10月3日WTI原油価格はほぼ2週間ぶりに30ドルを割り込む修正局面を示現した。日本ユニコム・調査部長の渡辺勝方(かつのり)さんは、その背景について、こう語る。「この背景には同日、英米の対イラク武力行使容認を盛り込んだ完全な無条件査察要求案(新決議案)に対し、常任理事国のロシア、フランスが反対姿勢を示したことで、戦争懸念が若干ながら後退し、これまで膨らんでいた市場の買いポジションの一部がいったん手仕舞いされたという事情がある」
<単独武力行使決議案「可決」との予想で、米知識人は一致>
しかし米国のイラクに対する強硬姿勢はいささかも揺らいでいない。一部議員の慎重論も報じられてはいるが、ブッシュ政権は早ければ来週中にも同国に対する単独武力行使を容認する決議案の議会採択に動くだろう。米国の何人かの知識人に聞いてみたところ、全員が「可決される」との予想に立っていた。「戦争プレミアムはその時点で再び盛り返すだろう」と言う。
<来週のWTI原油価格の予想レンジは29〜31.5ドル>
原油供給については一部の調査機関が9月のOPEC原油生産量が前月よりも日量65万バレル増加し、同2605万バレルに達したとの推測を発表している。増加内訳はイラクが25万バレル、その他が40万バレルだ。抜け駆け増産が増幅されていると見るべきか、石油会社の買付け意欲を反映したものと見るべきかといえば、今後需要が季節的ピークを迎える中、「むしろ後者だ」と読む。 6月半ばから減少基調にある米国の民間石油在庫(API在庫)については今後も更に取り崩しが進むと予想している。米国では10月に製油所の定修に入るところが多いため、「今後はガソリンや暖房油などの製品の在庫が減少していくことになるだろう」。 来週のWTI原油価格の予想レンジは29〜31.5ドルとみている。
<東京ガソリンは押し目買い有利>
なお東京ガソリンんいついては4日前場までの先限つなぎ足チャートを見ると、「7月末から始まった今回の上げ相場のトレンドラインは割っておらず、強気相場継続と見てよい」と言う。28,500円の水準に大きな窓が空いており、強いサポート帯となっている。28,500円前後の水準は押し目買い有利」と言う。