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「ここ最近の株式マーケットにおいて“売り”の主役となっているのは、外国人投資家だ。9月第3週から第4週にかけて、外国人投資家は1日平均1000億円を超える売り越しを続けている。こうしたトレンドは、ここ数日間の株価の動きを見る限り、金融担当相が柳沢伯夫氏から竹中平蔵氏に交代した後も変化の兆しが見られないのが実情だ」
大手証券会社役員がこう解説する。
昨日(10月3日)、財務省は「対内および対外証券投資の状況」を発表した。
これによると、9月第4週(24−27日)の外国人投資家売買(約定ペース)は差し引き4255億円の売り越しとなり、この外国人投資家による売り越し幅は、売り越しトレンドが加速した前週(4240億円)よりもさらに拡大したのである。
外国人投資家は8月中旬から一貫して“売り越し”を続けており、累計では約1兆5000億円もの規模に達しているのが実情だ。
「こうした傾向は、10月に入っても全く変化の兆しが見られません。この外国人投資家の“売り”によってとうとう日経平均株価は終値ペースで9000円の大台を割り込んでしまったのです。株式マーケットはまさに“クラッシュ”とでもいうべき状況です」(前述の大手証券会社役員)
昨日(3日)の東京株式市場は、TOPIX(東証株価指数)、日経平均株価ともに4日続けての下落となり、バブル崩壊後最安値を更新したのである。
特に日経平均は、83年8月12日以来約12年ぶりとなる9000円ライン割れとなったのである。
「かといって、すべての銘柄が下落しているわけではない。株価的には、まだ数は少ないが“勝ち組”と多数の“負け組”とに選別されつつあるようだ」(前述の大手証券会社役員)
そうした状況の中で、“負け組”の代表格となりそうなのが、大手銀行株と一部流通株−−ズバリ言ってダイエー株だ。
「ダイエー株に関して言えば、実質的な上場来安値を更新中というのが実情です。現在ダイエーの株価は127円(10月3日、終値ベース)ですが、マーケットサイドは100円割れも十分にあり得ると踏んでいます。ダイエーの株価動向は、今後、“台風の目”となることは間違いない」(大手銀行の株式投資担当責任者)
とはいえ、仮にダイエーの株価が100円台を割り込んだら、一気に同社の経営問題に火が付くことは必至だ。
「マーケットがダイエーに退場を促すことも十分にあり得る」(前述の株式担当者責任者)
一方、大手銀行の株価もまさにクラッシュ寸前の状況にあると言っていいだろう。
昨日(3日)、UFJホールディングスとみずほホールディングスの株価は、ストップ安となる大幅下落となった。
「UFJの場合、メーンバンクという立場でダイエー、大京、藤和不動産、ミサワなどといったこれまでに金融支援を実施した経営再建企業を多く抱えていることが、株価下落の要因となっている」(前述の株式投資担当責任者)
一方のみずほHDも、前述したダイエーのメーンバンクだ。
「竹中平蔵新金融担当相は、“金融支援=問題先送り”という認識を持っていると言っていいでしょう。そしてそのことをこれまで強く指摘してきたのが、『金融分野緊急対応プロジェクトチーム』のメンバーに選ばれた木村剛氏なのです。竹中−木村ラインは、ダイエーに代表される“金融支援企業”に徹底的にメスを入れていくことになるでしょう」(竹中氏に近い関係者)
とりあえずダイエーの動向に要注目だ。