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(回答先: Re: アメリカの内部抗争? 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 04 日 11:08:20)
>Wall Street Journalは、ブッシュ政権を今思いのままに動かしているNeo Conservativeの連中系の新聞
>ですから、この記事にはホワイトハウスの意向が反映されていると見て良い。
同感です。
>同社説は結論として、日本なども「最後のがけっ縁に立つ独裁政権をワイロに等しい
>援助で助けることよりも、その崩壊の加速に努めるべきだ」と主張した。
ネオコンであれば、当然の主張だと思います。更に言えば、“小泉よ余計なことをして、我々の計画を邪魔するな”といったところでしょうか。
>金正日総書記の最近の日本などへの軟化は、北朝鮮が内部崩壊する危機が深まり、
>その防止に必死になっていることと、ブッシュ政権下の米国が断固として対応してきたことが
>原因だとして、「改革ではなく自分の生存だけに関心を抱いている」と述べている。
このままネオコン鷹派が北朝鮮封じ込め戦略を継続すれば、一部共産主義体制(配給制)を放棄した金体制が今後自己崩壊の道を辿っていく事は、10年前のソ連崩壊という実例を引き合いに出すまでも無く、誰がみてもあきらかです。一番それをわかっているのは誰よりも金正日総書記自身でしょう。
それを見ぬいたアーミテージら穏健派が、金正日と小泉さんに声をかけ、日朝首脳会談を演出したものと考えています。日本が金を出してくれる分には、ロシアも中国も韓国も何の文句もないし、特に石油資源の利害一致により、今や米と固い同盟関係にあるロシアは、自国の経済発展に大きく寄与するシベリア鉄道の北朝鮮への乗り入れが、日本の金で可能となれば、諸手を上げての歓迎振りでした。
しかし、対イラク戦略で手一杯とはいえ、このままでは、穏健派の思惑通り、東アジアの緊張は緩和の方向へと向かいますので、今後20年間、テロ戦争を継続し、軍産複合体の利益を図って、戦争で不景気を吹き飛ばそうという鷹派にとっては、なんとかこの流れを食い止めたいでしょう。今日、扇さんが、不審船について、正式に北朝鮮船籍であると発表しましたが・・・・・・・
なお、最近のブッシュ政権内の抗争はさらに複雑化しており、鷹派、鳩派、中間派の3派に別れているそうです。現在ケリー国務次官捕が北朝鮮入りしておりますが、この方はどの派に属するのでしょうか?
以下、< アメリカ政治情報メモ >から転載します。↓
http://soejima.to/boards/bbs.cgi?room=info
[5555]ライス女史=「ノンポリ」派??? 投稿者:Rss-K投稿日:2002/10/03(Thu) 19:46:01
(転載開始)
『日経新聞』2002/10/03 朝刊
強硬 中間 慎重
米、政権内は3派
確執絡み、けん制合戦に
イラクヘの強硬姿勢を崩さないブッシュ政権の内情は複雑だ。大別すれば、ウルフォウィッツ国防副長官らに代表される強硬派、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の中間派、そしてパウエル国務長官が率いる慎重派の三つに分類できる。お互いをけん制しながら「一枚岩」を保っている状況といえる。
強硬派は「イラクが核兵器を開発する前に、フセイン政権を打倒すべきだ」と主張する。
背景には積極的に干渉することで米国に都合の良い環境を創出する「新保守主義」の思想が流れている。
ウルフォウィッツ副長官やラムズフェルド国防長官の側近であるパール国防政策委員会委員長らは筆頭格にあたる。パール委員長は民主党からの「転向組」でもある。強硬派の中にはチェイニー副大統領やその側近であるリビー補佐官、ギングリッチ国防政策委員ら伝統的な共和党保守派を形成する一派も入る。米同時テロを受けて「火の粉が降りかかる前に我が身を守る」という発想からイラクヘの態度を強めている。
これに対し、パウエル長官やアーミテージ国務副長官、ブッシュ大統領のご意見番的存在のスコウクロフト元大統領補佐官ら元制服組は安全保障政策上の保守思想を踏まえ「むやみに軍事力に頼らない」という考え方を基本としている。
「圧倒的な軍事力で勝利が保証されている場合のみ武力を行使する」という「パウエル・ドクトリン」はその典型で、この立場から対イラクでも慎重な姿勢を崩さない。
最後の中間派はいわば具体的な考え、哲学を持たない「ノンポリ派」。「ロシア問題以外は多くを主張しない」(共和党関係者)とされるライス補佐官が当てはまる。
これら三派のけん制合戦を一層、複雑にしているのが一九八〇年代のレーガン政権以来続いている人間関係だ。
湾岸戦争時、国防長官だったチェイニー副大統領と当時統合参謀本部議長として制服組のトップだったパウエル長官の不仲は共和党内では"公然の秘密"といわれる。米諜報組織の再編を巡るスコウクロフト氏とラムズフェルド長官の確執もささやかれている。政権発足当初、国防総省入りを想定していたアーミテージ氏とラムズフェルド氏の微妙な人間関係も影響している。
(ワシントン=春原剛)
(転載終了)