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【ブエノスアイレス3日=本間圭一】
アルゼンチンのロベルト・ラバニャ経済財政相は3日、当地の経済財政省で本紙との単独会見に応じ、経済危機から債務不履行(デフォルト)に陥っている計1915億円の円建て国債(サムライ債)について、「交渉の最初の段階は11月になるだろう」と述べた。これは、債務返済交渉は国際通貨基金(IMF)との融資交渉合意後に行うとの方針を転換し、来月にも実質手続きを開始することを明らかにしたものだ。また、「現実問題として、時間と削減が必要だ」と述べ、債権者に返済繰り延べ(リスケジュール)と債務削減を求めていく姿勢を示した。経財相がサムライ債について具体的に言及したのは初めて。
経財相は返済交渉の手順について、〈1〉債権者の特定〈2〉数年間の返済猶予と債務減免を提示――とし、〈1〉の開始時期を11月とした。一方、経財相は「IMFとの合意がなければ、民間債権者の条件は好ましくなくなる」と発言、有利な返済条件を実現するためには、IMFからの融資合意が必要との考えを示した。サムライ債の交渉は、他国の債権者と同時に行われる予定。
サムライ債は1996年以降4回発行され、購入者は個人・団体など約3万人。東京・品川区の外郭団体や青森県の財団などが含まれる。
(10月4日12:44)