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【瀋陽(中国遼寧省)浦松丈二】
中国公安当局は4日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の新義州特別行政区の初代行政長官に任命された中国系オランダ人企業家、楊斌(ようひん)氏(39)を拘束、連行した。楊氏が代表を務める「欧亜実業公司」幹部が明らかにした。瀋陽市郊外のテーマパーク「オランダ村」の観光開発に伴う税金滞納など一連の疑惑に関連し、取り調べを受けている模様だ。行政長官の拘束によって、新義州特区構想は暗礁に乗り上げた。
同公司幹部は毎日新聞の電話取材に「楊氏はきょう午前6時半に新義州に向かう予定だった。だが、午前5時ごろ、公安当局がオランダ村内の楊氏の別荘から連れ去った」と語った。容疑については「ノーコメント」としている。
楊氏は3日、税金滞納疑惑について「滞納ではない。瀋陽市当局と10月12日までに約1000万元(約1億5000万円)を支払うことで合意に達している」と釈明したばかりだった。
中国当局は楊氏を拘束・連行した事実を公表していない。楊氏は9月24日に行政長官に任命されたが、まだ正式には就任していない。
中国外務省が特区構想について「支持と歓迎」を表明していたのに対し、同省高官は楊氏について「彼はあくまでオランダ人」と一定の距離を置いていた。中国にとって北朝鮮は友好国であるため、両国間で楊氏に対する身柄の取り扱いをめぐる協議が行われるものとみられる。