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13日のニューヨーク外国為替市場では、日本政府がまとめるデフレ対策への期待が薄れる中で米投資家はドル買い円売り進めた。米系ファンドを中心とするドル買いは日系輸出企業のドル売りを吸収、ドルが急伸した。高値では1ドル=122円30銭を付けた。
黒田東彦財務官がロンドン市場の時間帯に、日米欧経済セミナーで、デフレ対策として、「円を買って、外国通貨を売る操作を大規模に実施すれば、円を減価させ、デフレを止めることができる」と述べたことも円売りを促した。財務官は、円売り介入について「他の補完的な政策をとらなければ、国際的に受け入れられない」とも指摘したが、市場では「日本の通貨当局高官が大規模円売り介入に言及したことに重みがある」と受け取られた。
米商務省が午前8時半に発表した8月の小売売上高が0.8%増とエコノミストの事前予想を上回ったこともドル買いを助長。8月9日につけたドル高値(121 円37銭)を抜くと、損失限定のためのドル買い円売りを巻き込み、一気に122 円台に急伸した。午後3時40分現在では121円72銭(前日終値120円14銭)。
1ドル=120−125円にレンジ切り上げか
IDEAグローバルの通貨ストラテジスト、ディブヤン・シャー氏は「日本政府はなおデフレ対策を検討しており、これは円相場の前途が厳しくなることを意味する」と語った。みずほコーポレート銀行米州資金室の兼平修一バイスプレジデントは「8月9日につけた121円37銭のドル高値を抜いてきたため、レンジが120円−125円に切り上がった可能性があり、目先、ドルの上値追いになろう」と予想した。
円は対ユーロで、1ユーロ=117円台後半で始まった後、下げ足を速め、正午過ぎには同118円75銭を付けた。午後3時40分現在、118円35銭。ドルはユーロに対して、1ユーロ=0.9815ドルと前日終値近辺で始まった後、水準を上げたが、上値は抑えられ高値は同0.9704ドルにとどまった。金融証券取引所(FINEX)が主要6通貨を対象に算出しているドル・ インデックスは前日比0.95ポイント(0.9%)高の108.08。