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☆株、50年移動平均割れで長期投資に疑問？――ＮＴＴ株もあだに
NAA 4757 : 2002/10/03 木曜日 16:00
【ＮＱＮ】３日の東京株式市場で日経平均株価は9000円の心理的節目を
割り込み、バブル経済崩壊後の安値を更新した。終値は8936円43銭で、
1983年８月12日以来の安値水準。不良債権処理加速のため銀行資産の査
定を厳格にすれば、大手銀行は損失処理が拡大して財務リスクが一段と
強まる。こうした読みから、大手銀行株に売りが膨らみ相場の下げを主
導した。
前日２日、日経平均は戦後初めて50年移動平均（月末終値ベースの60
0カ月移動平均、ＮＱＮ調べで9070円52銭）を下回った。移動平均が持
つ機能の一つに、ドルコスト平均法で投資した場合の売買コストとして
の意味がある。同平均法とは、定額を定期的に一定期間にわたって買い
付けて購入価格を平準化する投資法。50年移動平均割れとなると、50年
間のドルコスト平均投資が水泡に帰したとも言える。「株式は長期投資
が1番有効」と訴え続けてきた証券会社の根拠が崩れ去った瞬間と見る
ことができなくもない。
２万233円89銭、１万8599円27銭、１万6893円８銭。順に15年（180カ
月）移動平均、20年（240カ月）移動平均、10年（120カ月）移動平均の
水準だ。現在の株価水準から1番遠いのが15年移動平均で、下方かい離
率は55％強。15年前の1987年から現在まで日経平均をドルコスト平均投
資した場合、55％以上の含み損を抱えているとも言える。1987年は、２
月に東証１部に新規上場したＮＴＴ株が急騰、個人投資家の株式投資ブ
ームに火がついた年だ。そのＮＴＴも上場直後の同４月に付けた上場来
高値（318万円）からは、途中わずかな株式分割があったとはいえ、7分
の一以下の水準に下落。いまだに最初に売り出されたＮＴＴ株を保有し
たままの個人投資家も少なくないという。
あす10月４日は日本証券業協会が主唱する「証券投資の日」。日証協
は、1400兆円とも言われる個人金融資産を株式市場や債券市場へ振り向
けようと躍起だが、長期投資を信じて買った結果がこうでは新規投資の
意欲はわかないだろう。市場では「不良債権処理の進展で、遠くにわず
かな希望の灯が見える」との声もあるが、静かな下げは投資家心理が凍
死状態にある証しにもみえる。（永井洋一）
クイックより
「凍死」流行語ですね。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。