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【ワシントン=吉田透】
国際通貨基金(IMF)は5日、アルゼンチン政府に対して今月9日に返済期限を迎える予定だった総額28億ドル(約3300億円)の融資について、1年間の返済繰り延べを認めると発表した。
経済危機で返済余力がなくなっているアルゼンチンに対して繰り延べを認めないと、デフォルト(債務不履行)に陥り、同国だけでなく南米諸国にも大きな動揺が広がる可能性があった。
アルゼンチン政府は2003年末までに返済期限を迎える他の融資についても繰り延べを期待していた。しかしIMFは同国の経済改革策作りが足踏みしているのを理由に、9日に期限を迎える融資分だけに繰り延べを限定した。
IMFのケーラー専務理事は声明の中で「アルゼンチンの経済、社会情勢は非常に厳しいままだ。経済再生策作りも当初の想定より大幅に遅れている」と強い懸念を表明。アルゼンチン政府に改革策の策定を急ぐよう促した。 (10:26)