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帝国データバンクが5日発表した中部9県の8月の企業倒産(負債1000万円以上)によると、件数は前年同月比9・9%増の234件で、昭和42年に集計を始めて以来、8月としては2番目に多かった。
負債総額は21・7%減の780億円で、4カ月ぶりに前年同月を下回ったが、8月では4番目に悪い水準。
個人消費が一段と冷え込む中、デフレ不況で体力を消耗した中小、零細企業の倒産が相次ぎ、件数を押し上げた。販売不振などの不況型倒産は86・3%で依然として高い水準で推移している。
大型倒産は賃貸ビル経営の今池ビルディング(名古屋市、負債144億円)や宅地開発の多治見開発(岐阜市、80億円)など14件に上った。
調査対象は富山、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀の9県。