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☆株、9000円割れの裏に「リンク債」?――政策姿勢に不満も募る
NAA 0162 : 2002/09/04 水曜日 17:07
【NQN】4日の日経平均株価は後場、心理的な節目とされる9000円を
一時割り込んだ。3日のバブル経済崩壊後の安値更新が欧米市場に飛び
火し、世界連鎖株安となって日本に舞い戻った格好だ。終値(9075円9
銭)ではかろうじて9000円台を維持したものの1983年8月17日(9010円
8銭)以来の安値水準までさかのぼり、不名誉な記録をまた一つ更新し
た。
『何々ショック』といった名前が付けられない――。前日に続き、こ
れといった明確な売り材料が見いだせない中での株安の進行に市場関係
者の多くが戸惑いを隠せなかった。9000円割れは14時ごろ、日経平均先
物9月物に9000円での指し値売り注文が1件当たり602枚出たことがき
っかけ。先物が中心限月で初めて9000円を下回り現物株を揺さぶった。
この時、アドテスト、東エレク、銀行株など株価指数への影響度が大き
い銘柄の多くが比較的静かだった一方、東証1部の値下がり銘柄数は1
日の中で最多水準の1200超に膨らんだ。
株安の背景分析に奔走する市場関係者の一部で話題になったのが「日
経平均連動型リンク債」に関するうわさだ。債券の償還金額が株価指数
と連動する形に変化する条件の基準価格(ノックイン価格)が9000円に
設定されていたという。「リンク債の枠組みを作ったアレンジャーの証
券会社がヘッジ外し目的の先物売りに動いた」という観測がにわかに広
がった。私募債の可能性もありリンク債の存在自体が定かでないが、株
安の原因追及に苦慮する市場関係者の焦りを象徴している。
日経平均はきょうまで今年最長に並ぶ7日続落。この間の下げ幅は約
1000円で下落率は10%に達した。東証一部の時価総額は280兆円から254
兆円に、26兆円も目減りした計算だ。「1兆円、2兆円と、のらりくら
りとした減税規模の議論がむなしい」(欧州系証券の株式営業担当幹部
)と政策対応に市場の不満は尽きない。
前日に「(株安を受け)特別な対策は考えていない」と言い切った塩
川正十郎財務相に続き、きょうは「株が下がって、すぐ補正予算(の編
成)ということにはならない」という福田康夫官房長官の記者会見の言
葉が市場の虚脱感に一層拍車をかけたことは否めない。(松村伸二)
クイックより