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☆株、9000円割れ目前で飛び交う噂――株式市場閉鎖説まで登場
NAA 9770 : 2002/09/04 水曜日 12:33
【NQN】4日前場の東京株式市場で日経平均株価は朝安後は模様眺め
気分の強い展開になった。朝方は追い証(信用取引の追加証拠金差し入
れ義務)の発生に伴う個人投資家の投げ売りなどがかさんだが、売り一
巡後はやや下げ渋った。1983年8月以来の9000円割れと言った「異常事
態」を目前にして、「いかに腰の重い政府といえども、何らかの株価対
策に踏み切らざるを得ないのではないか」(外国証券)との思惑が、下
値を売り込みにくくさせたという。
市場では、朝方から様々な噂(うわさ)が飛び交った。「金融庁が週
末に証券会社のストラテジストを集めて聞き取り調査を実施する」「株
式の譲渡益課税について、なんらかの見直しに踏み切る」などといった
内容だが、中には「日経平均株価が9000円を割り込めば、株式市場を閉
鎖する」といったものまで飛び出した。多くのストラテジストは一笑に
付したが、ペイオフ全面解禁の見送りにも見られるように、土壇場にな
って突然方針転換する小泉純一郎首相だけに、「何があっても不思議で
は無い」との思惑はくすぶる。保有株式の含み損が拡大して自己資本比
率が大幅に低下している大手銀行株は3日に続いてきょうも急落。株安
が招く金融システム不安は、誰の目にも明らかだ。
日経平均の9055円――。50年(600カ月)移動平均水準といった耳慣
れないテクニカル指標に急接近したことも、市場が異常事態に陥ってい
ることの証左だ。移動平均は、その間投資した人の平均買いコストとし
ての機能があるとされている。50年移動平均を割り込むと言うことは、
理論上は「50年間投資し続けて損をした」ことを意味する訳で、「株式
市場では戦後日本の経済成長がほぼ帳消しになった」と言えなくもない
。
長年、株式市場を見つめてきた日本テクニカルアナリスト協会理事の
吉見俊彦氏は「これまでの政府による市場活性化策は、すべからく株を
売りたい人のための対策で、株を買う人を優遇するといった視点が欠落
している」と話す。「間接金融から直接金融へ」といったスローガンに
は、すでにむなしい響きさえ漂うが、改めて「個人投資家を株式市場に
呼び込む政策が必要」との声が圧倒的に多い。(永井洋一)
クイックより