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株価の上昇につながる材料もほとんど見当たらない日本の株式市場ですが、ここにきて超優良企業を発見!わが国のソフトウェア史上、初の世界標準となる可能性を秘めている注目すべき企業とは?
市場低迷も久しく、正直あまり明るい話題のない今日この頃ではあるが、今回ご紹介するセラーテムテクノロジーのような、優良小型株を発見する度に、「なかなか日本企業も捨てたもんじゃないなあ」などと、ちょっぴり幸せな気分を感じることができる。
セラーテムテクノロジーは、昨年12月にナスダック・ジャパンに上場したばかりの、デジタル画像の保存・配信関連ソフトの開発・販売を手がけるベンチャー企業である。設立は96年であり、未だ売上水準(02年6月期20億円)、企業規模ともかなり小さいのであるが、この銘柄に投資しないと、いつか後悔する日が来るような気がする。
セラーテムの特徴を挙げてみよう。
1)画像フォーマットVFZ、セキュリティ配信機能のPADSなどの優れたソフト技術・資産
2)ブロードバンド環境の発展による同社技術の応用可能性
3)ユニークな経営陣
等と思われる。
1)彼らのソフトは、美術品・芸術品等において、原画レベルの忠実な保存・再生を目的として開発された。ルーブル美術館修復センターにおいても同社の技術を採用している。このソフトを用いることにより、デジタル・アーカイブにおける様々な解像度・大きさによる保存・再生が可能になるわけだが、これらの技術優位性により、日本発の世界標準となる可能性を秘めている。また、それ故に、利益率が非常に大きい。
2)上記の技術は、これからのブロードバンド環境の発展により、更にその可能性を広げることになる。まずは、デジカメ、カメラ付携帯で撮影した画像情報をプリント・管理するような展開が考えられる。各社のカメラ・携帯端末のチップに彼らのソフトが搭載されるようになれば、その発展性は図り知れない程だろう。また、ブロードバンド化の進展により、より多くの画像情報が流されることになる。これについても、同社は現状の画像ソフトに加え、VFZの動画対応バージョンを現在開発中である。
3)技術系の会社でありながら、高い利益率、無借金経営、非常にユニークなポジショニングなどこれまでの同社の成長は、経営者の高い資質を証明するものといえる。
株価は、ここの所、若干低迷している。PERはそれでも前期ベースで100倍近い。ゆえに、この株の問題は、その高いバリュエーションにあると言える。また、上場している市場であるナスダック・ジャパンが混乱を見せており、これによる投資家の売りも多少関係しているかもしれない。
確かに、高成長小型株に対するバリュエーションによる議論は非常に難しい。この手の高成長銘柄については、その業績を予想することが非常に困難であり、その為、市場からの過度の成長期待が株価に織込まれていることがままあるからである。しかしながら、この手の銘柄は、前述の3項目のような、「いい会社」であるかどうかの判断のほうが、投資タイミングを計るよりもはるかに重要なのではないだろうか。筆者もいつ投資すべきかについては悩んでいるのだが、投資をすべきであるかどうかについてはまったく悩んでいない。なかなか存在しない超優良企業であり、ひょっとすると、わが国ソフトウェア史上、初めての世界標準になるかもしれない。買わないといつか後悔することになる銘柄だと考えている。
外資系ヘッジファンド 運用担当 永坂 泰三
提供:株式会社FP総研