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☆株バブル後安値、プットが招く悪循環の構図 SQ警戒感強まる
NAA 8834 : 2002/09/03 火曜日 18:41
【NQN】日経平均オプションで権利行使価格9000円のプット(売り権
利)の売買高が1万457枚と急増した。市場では「高水準に膨らんだプ
ットの建玉が相場の波乱要因になっている」との指摘が出ている。
プットの売買高が1銘柄で1万枚を超えたのは、2001年6月物(同1
万3000円)が同6月7日に記録した1万706枚以来。記録的な水準の2
万2607枚にまで建玉が膨らんだ同9000円の売り方が相場下落による損失
拡大を恐れ、買い戻しを急いだことが背景にある。大証が大引け後に発
表した売買手口によれば、買いの筆頭は野村で4129枚と売買高全体の4
割に達するなど突出。同社の売りは201枚に過ぎず、差し引き3928枚の
買い越しとなった。野村の先週末(8月30日)時点の同プットの売り建
玉は約7300枚で、2位のソシエテの約2000枚に大きく水を開けていた。
「相場急落を見て買い戻したのではないか」との声が多い。
プットオプションの買い注文は市場の先安懸念を招くとともに、割高
となったプットオプションを売ると同時に、先物も売るサヤ取りを引き
起こすケースが多い。「きょうも欧州証券の一部にサヤ取りの先物売り
が出た」(銀行系証券先物担当者)との指摘もあり、手じまいのプット
買いが相場下落を招き、さらに損失をヘッジするために株価指数先物を
売るといった悪循環につながっている。
加えて、相場下落が金融機関や機関投資家の新たなヘッジ売り需要を
誘発する点も懸念材料だ。こうした投資家の株価指数先物へのヘッジ売
りは、期近の9月物以上に期先の12月物に出やすい。12月物にヘッジ売
り圧力が強まると、9月物と12月物との価格差(スプレッド)が開きに
くくなる「副作用」が発生、裁定取引などで9月物から12月物への乗り
換えが進まないといった悪影響が出てくる。
来週末13日に9月物の株価指数先物・オプションの特別清算指数(S
Q)算出を控え、市場では「史上最高水準に膨らんだTOPIX先物9
月物の建玉の乗り換えが順調に進むのか」といった懸念が根強い。プッ
トオプションの買い戻しが招く相場下落の悪循環の構図に対し、市場の
警戒感は高まっている。
クイックより