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ロスチャイルド投信投資顧問は、日本を含む世界の株式市場に上場する金鉱株に投資する追加型株式投信「ファイブ アローズ・金鉱株ファンド」を9月13日に設定する。
金現物価格との連動性が強い金鉱株の株価は、株式相場全体とは逆相関の動きを示す特徴がある。世界的な株安傾向の中、同投信では、株式投資や債券投資といった伝統的資産のリスクの高まりに対応して、保有資産のリスクヘッジを必要と感じる投資家に提案していきたい考えだ。
同ファンドは、世界の証券取引所に上場する株式の中から、金鉱の開発、金の採掘、精錬、加工、販売など金に関する業務を行っている企業の株式を中心とした金鉱株を独自に選定する。その選定プロセスにあたって、企業の金価格に対するヘッジ戦略、産金コスト、金の埋蔵量や質、金価格に対する感応度、金鉱開発の見通しなど、定量分析や定性分析を通じて、投資候補銘柄群を選別、運用担当者の判断を加えて、最終的なポートフォリオを構築する。
ロスチャイルド投信によると、世界全体における金鉱株のマーケットキャップは1300億ドル程度に過ぎない。そのため、金鉱株への投資は、流動性への対応が課題になる。「幅広い分散投資によって、リスク分散を図る方法もあるが、設定するファンドでは、きちんとフォローできる銘柄10─20銘柄に集中投資することで、リスクをコントロールする。通貨は米ドルを中心に、豪ドル、ランド、ポンドあたりになる」(プロダクトマネージメント部)という。
ロスチャイルド投信の公募投信の設定は、98年12月以来3年9カ月ぶり。現在運用している7本の公募投信は、株式や債券といった伝統的資産に投資するものがほとんどだ。「投資家は、グローバルに分散投資をしても、世界のマーケットがリンクして動いているため、世界的な株安の中では資金の逃避先がなく、運用に苦労しているのが実情。伝統的資産への投資に対するリスクヘッジに着目して、金鉱株ファンドを商品開発した」(プロダクトマネージメント部)という。
金鉱株指数とS&P500との関係をみると、90年台後半のS&P500の上昇局面では、金鉱株指数が下落。最近の米株の調整では、金鉱株指数が持ち直してきている。
「金価格の連動性を狙うというよりも、保有資産のリスクをヘッジする分散投資の一つとして、金鉱株ファンドを提案していく」(プロダクトマネージメント部)という。
ロスチャイルド投信では、金鉱株ファンドを公募によって運用実績を積み重ねたうえで、機関投資家向けに私募での設定も視野に入れている。
◎商品概要
[商品分類] 追加型株式投信/国際株式型(一般型)
[信託期間] 9月13日─2012年9月12日(10年)
[当初設定額] 上限100億円
[収益分配] 年2回(3月、9月)の12日
[申込手数料] 販売会社が決定(3%を超えない)
[信託報酬] 年率1.70%
[信託財産留保額]なし(訂正)
[販売会社] 公開販売
[受託会社] 住友信託銀行<8403>
[投資顧問会社] ロスチャイルド・アセット・マネジメント・リミテッド