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東京都の石原慎太郎知事はこのほど、ブルームバーグ・ニュースとの単独インタビューで、都の公金管理・運用の抜本見直しに関連して、指定金融機関のみずほ銀行(旧富士銀行)に対して独自の検査を実施し、現在報告を求めていることを明らかにした。外国銀行を含めて「条件のいいところなら、どこでも取引する」と明言。総合金融最大手米シティグループのシティバンクも新たな預金先候補との見解を示した。
知事は、旧富士銀が、旧第一勧業銀行、旧日本興業銀行と合併して発足したみずほ銀に対して、金融庁とは別に独自検査を実施したと述べ、この結果、「2つの宿題」について10月と来年3月に報告するよう求めていると語った。知事は「宿題」の具体的な内容は明らかにしなかったものの、回答次第では「事後の処理を取る」と述べ、取引の見直しも含めて対応する強い姿勢を示した。みずほからはこのほど3000億円の預金を下ろし、国債購入に回したことも明らかにした。
良い金融機関の選択は「私の責任」
都は16日、預金する金融機関の基準について、財務体力を厳格に評価するため、自己資本は「公的資金」「税効果会計」「不良債権」の3要素も含めその「質」を重視するとともに、株価水準も判断要素に加えると発表。「健全性や安全性が確認できる場合には、地方銀行や外国銀行など、新たな金融機関と取引を行う」方針を打ち出した。
石原知事はインタビューで、「条件のいいところなら、どことでも取引、仕事をする」と述べたうえで、シティバンクについて「外国銀行で一番実績があるのはシティバンクだろう。金利の幅だって日本の(邦銀の)10倍以上ある。金融機関のユーザーとして、いいところを選択するのは私の責任でもある」と強調、同行を新たな預金先候補として検討することを明らかにした。
また資金配分の見直しの一環としてみずほ銀の預金の一部を崩して国債を購入したことに関連して、知事は、有望な債券の購入は「金利のいい確かな金融機関」の選択とともに、ペイオフ解禁対策の一つだとの認識を示した。
場当たり行政で深まる傷
一方で石原知事は、日本の金融行政や金融機関の在り方を厳しく批判し、金融再生の「枠組み」が欠けていると強調した。知事は、「日本の金融界はディスクロージャーが遅れている。一番いけないのは、監督官庁が役人のメンツ、保身のためにものを隠している(ことだ)。みずほ銀行にわれわれが預金者として(自ら)乗り込んで行かないと、金融庁は全然調べていないし、監督官庁のくせに実態を把握していない」と決め付けた。
さらに、「再生の大きなスキームが全然ない。みんなその場しのぎ」と批判。問題先送り体質の結果、「場当たり場当たりで、どんどんどんどん傷は深くなっていく」と危機感を訴えた。
知事は、「大事なことは(われわれは)公金を預かっている(ことだ)。防御しなければならない。選定の基準をつくり、きちんとやるということ。われわれは手の内を明かしているのだから、それに答えられない金融機関は消えて行くしかない」と断言した。
石原知事は、1審判決で敗訴した大手銀行に対する外形標準課税(いわゆる銀行税)訴訟についても、控訴審で逆転判決を求めて戦っていく決意に変わりはないことをあらためて強調した。
★シティの円定期預金の金利は・・・はっきりいってカスなんだが・・・。