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☆株、底割れ引き金は信用の期日売り? ハイテク株に懸念強まる
NAA 7348 : 2002/09/02 月曜日 17:39
【NQN】名実ともに9月入りした2日の東京株式市場で、日経平均株
価は終値で9500円割れ寸前まで下落して終わった。東証1部の売買代金
は全日立ち会いで今年2番目の低水準。チャート分析上も、7月10日か
ら同16日にかけて以来の5日連続の陰線(大引けが寄り付きを下回る形
)を記録、「7月急落相場の再来が頭をよぎる」との懸念もささやかれ
始めた。
相場底割れの引き金として、「信用取引で買った投資家の投げ」を指
摘する市場関係者が増えている。「信用買いの返済売り期日が9月以降
に本格化する」(準大手証券株式トレーディング部)にもかかわらず、
売買代金などで見た市場エネルギーは一向に回復する兆しがない。新た
な買い手が現れないまま、「時間切れによる見切り売りを吸収できない
」との懸念が台頭しているという。
6カ月前と言えば、政府が空売り規制強化などの株価対策に乗り出し
、日経平均がバブル経済崩壊後の安値から一転して1万2000円近くまで
上昇した時期に当たる。その後、6月中旬まで1万1000円から1万2000
円弱の高値圏で推移、この間に信用買い残も膨らんだ。3月1日申し込
み時点で9783億円だった東京・大阪・名古屋三市場の信用買い残高は、
6月14日申し込み時点では1兆5270億円と、5487億円(56%強)も増加
。信用買いした投資家の現在の投資余力を示す評価損益率も、QUIC
K試算ではこのところマイナス18%前後で、「押し目買いに動けるよう
な状況にはない」という。
東海東京調査センターの隅谷俊夫シニアストラテジストは、「信用買
いの期日売りの影響で株価が下げやすいのはハイテク株」と指摘する。
東芝やアドテストといった銘柄は3月から5月にかけて今年の高値をつ
ける過程で軒並み買い残が膨らんだ。その後、株価は軟調で、評価損を
抱えたままの投資家が多いと見られる。
米国株式市場では先週、フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数
が大幅下落するなど再びハイテク株の先行き懸念が台頭し始めた。東京
市場では、「日経平均の下値9500円の底堅さも、そろそろ限界に近づい
てきた」との声も出ている。(永井洋一)
クイックより