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長野県知事選は1日、田中康夫前知事(46)の圧勝で終わった。「知事失職」の“レッドカード”を突きつけながら、「負け組」に転落した長野県議らは、長老議員が早々と辞職を宣言。康夫氏は県議会の切り崩しに着手するなど、反康夫系県議らは壊滅的な打撃を受けることになりそうだ。
県議らが支援し、42万票差の大惨敗に終わった長谷川敬子氏(50)は1日午後8時すぎ、長野市内のホテルに姿を見せ、「自分の力不足。理念、政治手法を県民の皆さんに知ってもらうには準備期間が短すぎた」と涙ぐんだ。
しかし、「マスコミによって流されたデマを払拭(ふっしょく)するのにかなり時間を要した」と口火を切ると、そこから先は敗因をマスコミに転化。「県議の操り人形」などとした報道に「私はあれ以来、色めがねで見られるようになってしまった」「直接取材をせずに間違った情報を流した週刊誌については告訴も考えている」と報道陣に逆ギレしたのだ。
「(康夫氏が)再選したら県議を辞める」と宣言していた県議らはさらに悲惨な結末に。36年間にわたり県議を務めた最長老で県民クラブ最高顧問の小田切行雄氏(88)は1日夜、同県宮田村の自宅で詰め掛けた記者団に対し「あす、辞職願を議長に出す」と辞職を宣言。テレビなどで「俺も男だから(長谷川氏が)負けたら辞める」と“男のケジメ”を宣言してきた浜康幸県議(51)=政信会=も「辞めるという気持ちはまったく変わっていない」とし、2日にも辞任の意思を表明する見込みだ。
県議会最大会派「県政会」の石田治一郎名誉団長は辞職こそ表明しなかったが、「われわれはもう古いのかもしれない。(県政会の幹部人事については)時代を感じ取れる方にやってもらうのがいいのかもしれない」とポツリ。下崎保団長氏も「(康夫氏当確が)こんなに早く出るとは思わなかった」とだけ話し、姿を消した。
一方、午後8時の投票締め切りからわずか1分で当確の知らせが届いた康夫氏は穏やかな笑みを浮かべ、「当選証書を受け取りしだい、速やかに(浅川ダムの)契約解除を行う」と高らかに「脱ダム」を再宣言。
来年4月に行われる県議選での“クリスタル新党”結成については「新会派、党派を設ける考えは現時点ではない。お山の上に立つというのは、私の政治哲学に反する」とかわしたが、「現職県議の中で、私の県政改革を理解してくださる方とは、より緊密な話し合いをさせていただく」と述べ、県議会切り崩しを宣言。早くも反康夫系県議に揺さぶりをかけた。すでに、県議の中には康夫氏に擦り寄る動きも出始めるなど、まさにパニック状態に陥っている。