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財務省、インフレ連動国債を来年度にも発行
財務省は来年度中にも、物価が上昇すれば償還時の元本が増える新型の「インフレ連動国債」を発行する方針だ。期間10年以上で、利子は定額に固定する方向。投資家にとってはインフレになっても資産価値が目減りしにくい利点がある。年間100兆円を超す大量の国債発行が続くため、財務省は国債の種類を多様化し、安定的な消化を目指す。当面は年数千億円の発行を計画している。
例えば発行から償還時までの消費者物価指数の上昇率が20%なら、償還額は発行元本100円につき120円に増える仕組み。利子は発行時に設定した表面利率に応じ、半年ごとに定額を受け取る。償還額が発行時の元本額と変わらない普通の国債だと、資産価値が物価上昇分だけ実質的に目減りするが、新型国債はそのリスクが小さい。
ただし物価が下がると、償還額が発行元本を割り込む恐れがある。財務省は償還額に「最低保証」を設け、そのリスクを軽減することも検討している。同省は来年度税制改正で償還差益に対する課税方法など新型国債の円滑な発行へ環境を整える考えだ。