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【北京31日=佐伯聡士】
中国政府は31日、新華社通信を通じて、1組の夫婦に子供1人を提唱する「一人っ子政策」を緩和し、第2子出産も認めるとした「人口及び計画生育法」を9月1日から施行すると発表した。「2人目容認」を法制度上初めて保証することで、高齢化の進行に歯止めをかける狙いだ。
中国では、1979年から産児制限政策が始まったが、立法化されず、各地方政府が独自の規則を定め、対応してきた。労働力確保から複数の子供の出産を認めてきた農村に対し、都市部では、厳格な「一人っ子政策」が展開されてきた。
7章47条からなる新法は、産児制限政策の継承をうたう一方で、「法律、規則の条件を満たす者は、第二子出産を(関係部門に)求めることができる」と明記している。現在、地方政府の規則の大半にある「夫婦とも1人っ子の場合、第2子を産める」との規定が、法律の裏付けを得ることによって都市部でも機能することになる。第2子出産が今後広がれば、将来の人口構成がいびつになるのも避けられると期待されている。
新法は、昨年末、全国人民代表大会(国会)常務委員会で可決されていた。
(8月31日19:49)