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(回答先: Re: 統一宣言と言っても超緩やかな連邦宣言でしょう 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 30 日 14:00:29)
最近の日朝関係をみてみると、ブッシュ大統領の“悪の枢軸”発言以来、東シナ海の不審船事件に端を発し、朝鮮総連への強制捜索、加藤紘一、辻元清美議員(両者とも親北朝鮮)の失脚、そして瀋陽での亡命事件と緊張が続いた後、今月になって日朝国交正常化交渉が、平壌で再開されるという事で除々に緊張緩和の方向に進展してきましたが、ここへ来ていきなり、小泉首相の北朝鮮訪問が実現してしまい、いささか状況を把握しかねています。
日本が単独で(米にことわりもなく)日朝首脳会談を実現する事は、戦後の米日関係を考えれば不可能です。戦後、唯一、米の意向に逆らって事(日中平和条約締結)をなしたのは、田中角栄氏のみであり、同氏がその後、米から如何に酷い報復を受けたかを考えれば、米が軍事力のみでなく、政治力においても強大な力を保持している事は衆目の一致するところです。という事で、米の許可なしには、日本の外交は何一つ主体的行動はとれない状況にありますので、この裏には、米の思惑が存在すると考えたほうが自然だと思います。
米の最終目的は、北朝鮮政権を解体し韓国に併合する形で朝鮮半島を統一し、そこに親米政権を打ち立てる事ですから、今回の決定も、その目的に添ったステップと考えられますが、イラク攻撃を目前に控えたこの時期に、米はどのような戦略を考えているのでしょうか。もしかしたら、あっしらさんがおっしゃるように、東アジア情勢が歴史的な転換を遂げるのかもしれません。