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(回答先: Re: 『世界同時大不況』を歓呼の声で迎える人たち 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 28 日 23:50:59)
Ddogさん、こんにちわ。
経済支配層は、通貨的“富”と同時に生産資本的“富”の価値も熟知しています。
彼らにとっては通貨的“富”が至上のものですから、通貨を駆使して生産資本を支配することを通じて通貨的“富”を拡大する術を知っていると言ったほうがいいかも知れません。
生産資本の支配権(株式)が高いときに、それを通貨に転換し、生産資本の支配権が安いときに買い戻すという繰り返しを行っています。
業種や企業名が上げられていますが、業種に関わるものではなくその活動がカネを増殖させるかどうかが問題であり、企業もそのために活動体でしかありませんから、株式や融資を通じて付いたり離れたりというかたちで利用します。
>国際資本は国への帰属意識はまるでないのでしょうか?
生活基盤であり他者との関係もあるのでまるでないとは思っていませんが、国家については機能的存在として見ているはずです。
企業に対する処し方と同じです。
国家を自己の目的を実現するための機能的存在と考えるが故に、国民の国家への帰属意識を高める“運動”を強化していると考えています。
>なにかと世界的反感を買っている全米ライフル協会は、実は英国植民地よりの開放運
>動の流れをくむ正統派保守本流で、彼らの価値観利益に相反する行動が、いつまで許
>されないと考えますが、どうでしょう。
全米ライフル協会を正統派保守本流ではなく、修正憲法第2条の表面的な文言規定で武器保有の正当性を主張する組織からさらには、日本などのように免許を受けた武器愛好家団体にしていきたいのだ考えています。
ミリシアなどのほうが、思想的価値観には正統派保守本流だと見ていますが、それらについては、“狂気の危険な団体”というレッテル貼りをほぼ終えています。
全米ライフル協会が正統派保守本流としての思想性を取り戻す可能性は低いと判断していますので、協会から抜ける人はいるとしても、協会が反政権的活動を起こすとは考えていません。
>歓喜で迎える人達が、もし暴落した米国株を買いあさっているとしたら(かつてロス
>チャイルドは暴落したワーテルローの戦いで暴落したロンドンマーケットで巨万の富
>を得た)再び暴騰する可能性があると思いますでしょうか?私は願望も強いのです
>が、対中国戦争(冷戦?)後か、なんらかの後に上昇する可能性は否定できないと
>思っています。万物流転。
現段階は買いあさっていないと思っています。売り買いで通貨を増殖させている段階です。
今後さらに暴落した米国株(その他の国の優良株も)を買いあさることになるでしょう。
経済支配層がDdogさんのように考えている可能性は高いと思っていますし、一時的には戻りがあるとも思っています。
しかし、先日書いたように、「近代経済システム」は“定常状態”の入り口に立っていますから、暴騰する可能性はないと考えます。
(経済支配層以外に巨額の通貨を持っている人が減少しています。そして、そのような層を増やすためには、そのような人が増えるようなGDP的拡大と税制が必要ですが、そのような芽はないでしょう)
「大恐慌」過程による暴落は、世界経済構造を変更することで、2000年に記録した値まで暴騰しましたが、そのようなことは二度とないと思っています。
(株式が29年の高値を抜いたのは50年代になってからのはずです)
このまま「近代経済システム」が続けば、「デフレ不況」→「インフレ」→「デフレ不況」→・・・というサイクルが、きわめて短い期間で繰り返され、しかも、より酷い「デフレ不況」へとスパイラル的に進んでいくと予測しています。