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米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は28日、ブラジルの経済情勢が悪化した場合にリスクが最も高い銀行は、スペインのサンタンデール・セントラル・イスパノ(BSCH)と米フリートボストン・ファイナンシャル、蘭ABNアムロの3行だとの見方を示した。
ブラジルの1兆レアル(約42兆円)に上る債務の返済への不安感を背景に、同国の通貨レアルと国債相場は過去4カ月にわたって下落しているうえ、与党大統領候補の支持率低迷で、新政権による歳出拡大やデフォルト(債務不履行)への懸念が強まっている。
S&Pのクレジット・アナリスト、イパラギレ氏は「これら3行はブラジルで大きく事業を展開しており、同国向けの投資も相当の規模だ。ブラジル事業が全体的な収益性や経営戦略に与える影響の度合いは競合他社よりも大きい」と指摘した。
S&Pによると、BSCHの総資産の8%、利益の18%がブラジル関連。フリートボストンのブラジル資産は全体の5.5%、利益寄与率は10%。ABNアムロのブラジル部門は2002年上期利益の2割と、オランダ国内消費者向け金融部門の寄与率の2倍という。