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(回答先: Re: いい発想です 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 28 日 20:48:26)
まず北方領土の価値をうんぬんする前に領土とは何かを定義する必要があります。歴史的経緯は知りませんが恐らく英語のテリトリーの訳語として生まれたのだと思います。
辞書をひかれるとお分かりになりますが、テリトリーには国の主権に関する面で次の3つの定義(意味)があります:
1.国家の主権の及ぶ陸地(領土)
2.国家の主権の及び陸地及び海(領土+領海)
3.国家の主権の及ぶ空間全て(外国にある領事館なども含まれるかもしれない)
さて北方領土に戻ります。1の意味での北方領土の価値は恐らく1億円ないでしょう。開発するだけ無駄な土地であり、自然公園にすらならないと思います。
2の意味だと価値ががぜん増します。北方領土の周辺の排他的経済水域での漁獲量を考えてください。それだけでも大変な価値があることがわかると思います。
3の意味ですと、日本の主権の及ぶ空間が北にのびる訳ですから、隣人としてあまり好ましくないロシアが数十キロ遠のくだけでも価値があります。例えば、今中国の排他的経済水域に沈んだ不審船をひきあげる作業をしていますが、中国が環境が荒らされると主張しているために数億円の余計な出費を強いられます。これをそのまま北方領土周辺でのロシアとのいざかいにあてはめてください。
さらに北海道の北部海域は将来の有望なエネルギー源とみなされるメタン・ハイドレートの集積地です。調査をすれば恐らく北方領土周辺海底にも存在すると思います。さらにもしこの海域に海底油田があったとしたらどうでしょう?あるいは希少金属の鉱床があるかもしれません。そこまで考えると北方領土の価値は無限だと思います。政治家であるなら当然3の解釈をすべきです。