現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
☆株、「もぐらたたき」の構図に――進まぬ持ち合い解消が温床か
NAA 1811 : 2002/08/28 水曜日 17:52
【NQN】28日の日経平均株価は続落。株価指数先物に売り圧力が強ま
り、相場の下げを主導した。東証1部の売買代金は2日連続の5000億円
割れで、投資家不在の相場環境は相変わらずだ。1万円に顔を出しては
、すぐ首を引っ込める(下落する)ような最近の動きを、まるで「モグ
ラたたきのようだ」と皮肉る声も聞かれた。
モグラたたきの構図はこうなる。日経平均が1万円を回復すると、金
融機関による持ち合い解消売りがすかさず上値をたたく。一方で持ち合
い解消売りは「下値は売り込まない」(みずほホールディングス広報担
当者)ことが多いため、バブル崩壊後の安値水準(9500円前後)では下
げ渋り、底堅さを評価した押し目買いで戻る。ある株式担当者は7月後
半以降の相場を、この繰り返しと解説する。
こうした見方が浮上するのは、「大手銀行の持ち合い解消が一向に進
んでいない」ためだ。大手銀行は今期中に約4兆8000億円程度の保有株
式の売却を予定しており、単純に計算すれば上期中に2兆4000億円売却
しなければならない。だが実際には「4―6月期が8000億円程度で、現
時点まで考慮しても1兆円前後に過ぎない」(メリルリンチ日本証券の
永吉勇人ストラテジスト)との見方が多い。予定額の半分にも達してお
らず、9月中間期末を控えて焦る金融機関が「少しでも株価が上昇した
時に売りを出す」といった警戒感を生む温床となっている。
一方で、これには否定的な見方もある。3月期末の日経平均(1万10
24円)に比べ、1割以上も下落している水準では、損失が膨大となり「
売るに売れない」というのだ。「大手銀行の一部にはいざとなれば下期
以降に先送りすれば良いといった声がある」との指摘もあり、「解消売
りを過度に警戒する必要はない」(東海東京調査センター)という。
戻り売りから透けて見える持ち合い解消に市場関係者は神経をとがら
せるが、解消売りはどんなに先送りしても保有株式の上限が規制される
2004年9月まで。中間期末で評価替えを実施すれば、10月以降の売却可
能水準は大きく切り下がる。「計画に沿って着々と売却する」(UFJ
ホールディングス)といった声もあり、中長期的な需給悪に市場のため
息は絶えない。(永井洋一)
クイックより