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(回答先: 技術革新の芽を非難する発想は良くない 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 28 日 11:11:23)
渇水問題もまた貧困と人口爆発という現代社会共通の双子の病が本質であるように思えます。確かに科学技術は、これを緩和し解決することもできるとは思いますが、根本的な解決策としてはRO膜などとは違った対策が重要なのではないかと考えています。
ご存知かもしれませんが、参考になりましたら幸いです。http://isweb27.infoseek.co.jp/business/mishiwa/mizuno.html
「ネパールの山村では、少女が家族が一日に使う水を汲んで、数キロの険しい山道を登っているのに出会う。町の古着屋で大昔に買ったであろう、薄汚れた粗末な服を着て、靴も履いていないごつごつした素足で、水瓶を腰にのせ歩いて来る。水汲みに時間をとられて学校には通えない。栄養状態も決していいとは言えない小さな体では、数キロの水汲みの重労働が成長にいいはずもない。しかし、その様子には、こちらが思うほど苦労と感じているふうには見えない。きっと長い年月にわたり、毎日の仕事として身に付いた生活なので、当り前になっているのだろう。
こうして現在でも、世界中の多くの人々が飲み水を手に入れるのに苦労している。世界で 5人に一人は安心して飲める水が手に入らず、2人に一人はトイレや下水道が使用できない。こうした不衛生な環境で、水を通じた感染症で毎年500〜1,000万人が死亡している。
洪水により命を落とすのも貧困層に集中する。
一見、貧困層にやさしそうに見える政策も、実は、役立っていないことがある。多くの国で水道料金は、少ない使用量についての料金は低めに設定している。これは、使用量が少ない家庭は、貧しいだろうから料金も低く抑えよう、という理由からである。しかし、本当に貧しい家庭は水道そのものが利用できていないのである。
堤防建設を行う治水プロジェクトでは、洪水の被害をもっとも深刻に被る貧困層が、プロジェクトの便益を最も受けるべきである。しかしながら、貧困層は川の中に住む不法占拠者ということで、工事が始まると追い出しの対象にはなっても、プロジェクトのメリットを受けれないことがある。治水プロジェクトとは、洪水を安全に流すことに加えて、最も洪水で不利益を被っている貧困層にこそ、プロジェクトの対象とする、という視点を持つ必要がある。
つまり、ODAや国際機関の水プロジェクトを、貧困層の生活を改善し、貧困削減に役立てるには、スラム地区の生活改善や水道整備も含めるなど、きめ細やかな支援を、従来からのやり方に加える必要がある。」