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タイのタクシン首相はこのほど、国際通貨基金(IMF)からの融資10億ドル(約1200億円)を、1997年の支援合意条件より1年早い来年1月に完済する計画を明らかにした。
タイは10月にグローバル債10億ドルを起債する予定で、IMF融資繰り上げ返済により、同国への投資促進につながる可能性がある。同国のグローバル債発行は、アジア金融危機の引き金となった1997年のタイ・バーツの変動相場制移行以来初めて。
タイは変動相場制移行後、外貨建て債務を約3分の1減らすなど経済再生策を推進。1999年以降の経済成長率は平均4%に達している。IMFは日本や中国などによるタイ向け国際支援172億ドルのうち約30億ドルを拠出したが、タイが利用した融資は130億ドルだけで、そのほぼ半分を返済した。同国中銀は先に、年内に20億ドルを返済すると表明している。
タクシン首相は25日遅く、記者団に対し、「IMF融資返済により、タイが外国からの融資を繰り上げ返済できる能力を示すことになる」と述べるとともに、「(タイの借り入れ)コストを減らすことにもなろう」との見方を示した。
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、タイの経常黒字増加や景気回復を理由に、同国の格付け見通しを安定的からポジティブ(強含み)に引き上げている。