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(回答先: 米国政府へのファイナンスになるだけだから国際社会の非難はナシ 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 13 日 23:27:45)
やばいレスをするつもりはありませんが、黒田さんの発言の最大の問題点は、一時的に円安・デフレストップに持ち込むことの技術的可能性のみに言及し、その後どうなるのかを明確にしない点です。貴殿もおっしゃるように、マネタリーな現象としてのデフレを止めるだけでは十分ではない、デフレをスタグフレーションに変えるだけではないかとの批判を免れないからです。
ただここでアリバイというか、エクスキューズに使われている「諸外国の反発」というのは中国や東南アジアのそれではなく、やはり想定しているのは明らかに米国です。我が国の大きな政策転換に米国の「理解」が必須であることはもはや秘密でも何でもないでしょう。
あっさり言ってしまえば、現状のデフレはまだ大したことないと現財務省トップも考えているし、米国首脳もそのように捉えているという事です。とんでもない率でデフレが進行し始めたら、おっとり刀で米国を説得に行くのは目に見えています。財政・金融いずれの政策も限界なのですから、為替操作しかデフレ止血の手段はありません(伝統的手法では)。インフレの悪影響とか言ってる場合じゃない、という例によって非理性的な決断がなされます。
そして為替オペレーションで確実に円安に持ちこめるのは黒田さんの言う通りです。円高にしろ、というのは自ずと限界がありますが、円安なら無制限にやれます。