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「いよいよ、ソフトバンクも個人投資家から見放されたようだ。というよりもむしろ、ソフトバンク株は市場(マーケット)のオモチャと化しつつあると言った方が的確だろう。かつては完全に市場を支配し1株20万円に迫ろうとする株価をソフトバンクは実現してみせたが、何とも皮肉なことに今やその市場に翻弄(ほんろう)されつつあるのが実情だ。いよいよ“孫神話”も完全に崩壊した、と見るべきであろう−」
大手証券会社役員がこう言ってみせる。
昨日(9月12日)、ソフトバンク株価が一時的にではあるが、上場来安値を更新(1020円)、最終的には1051円引けた。
まさに、「1000円の大台割れ目前の展開」(大手銀行証券担当責任者)となってきたと言っていいだろう。
「ここ最近の売りの中心は、個人投資家と自己取引のディーラーです。もともとソフトバンク株は、セミプロ級の個人投資家から根強い支持を集めてきた株です。逆に言えば、そうした投資家の存在があったからこそ、ITバブル崩壊後もソフトバンク株はある程度の水準を保ってきたのです。ソフトバンク株は、その個人投資家から見放されつつあるわけですから、株価的にはいよいよ終焉のときを迎えつつあると見るべきでしょう」(前述の大手銀行証券担当責任者)
ソフトバンクの株価は昨日までの段階で5日間連続して下落、1000円割れも、もはや時間の問題とみていいだろう。
そうしたなか、注目すべきなのは、ネット証券経由のソフトバンク株の売買状況だ。
以下に、松井証券、イー・トレード証券のソフトバンク株に関する昨日分の売買手口を紹介してみることにする。
〈松井証券〉
出来高ベース(単位・1000株)
買い…3一9(第4位)
売り…3一3(第3位)
売買代金ベース(単位・100万円)
買い…331(第1位)
売り…325(第1位)
〈イー・トレード証券〉
出来高ベース(単位・1000円)
買い…285(第4位)
売り…327(第4位)
売買代金ベース(単位・100万円)
買い…296(第2位)
売り…339(第1位)
「現在、ネット証券経由の売買シェアは、売買全体の50%ぐらいに達しているのが実情です。なかでも、松井証券、イー・トレード証券の大手2社を経由した売買は圧倒的なシェアを誇ります。そして、こうしたネット証券の利用者は、個人投資家−−特にセミプロ級の個人投資家が大部分を占めているのが実情です。従って、松井証券やイー・トレード証券の売買動向を見ることで、そうした投資家のおおよその動きをつかむことができるといえるでしょう」(前述の証券担当責任者)
そうしたことを踏まえた上で、ネット証券の売買動向を見るならば、ソフトバンク株の需給−−特に個人投資家の−−は、非常に微妙なバランスを保っていることがわかるだろう。
決して、“売り一色”というわけではないのである。
「とはいえ、こうした微妙なバランスがいつまで続くのかまったく不透明だ。むしろバランスは崩れつつあるとみるべきであろう。このバランスが崩れた段階でソフトバンク株は、まさにクラッシュへ向かうことになるだろう」(前述の証券担当責任者)
ソフトバンクは、いよいよ本当の正念場を迎えつつあるようだ。
同社の株価動向には、要注意といっておこう。