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ブッシュ米大統領のイラクへの好戦的姿勢は、ドル相場の重しになってきた。ただアナリストらは、米大統領が武力行使前に同盟国からの支持を得ようとする動きに出ていることが、最終的にドルには好材料になる、との見方を明らかにした。
ブッシュ大統領は12日、国連総会で演説し、国連がイラクに武装放棄させられなければ、イラクへの米国の行動は不可避だ、と強調した。
通常では、世界に紛争が起これば、投資家は米債など安全とされる資産に資金を移す動きになり、1991年の湾岸戦争時にも見られたように、米債への資金流入に歩調を合わせる形で、ドルへの需要も高まる。
ただ、市場関係者らは、今回は状況が異なるとみている。国際的合意がないまま米国がイラク攻撃に踏み切れば、軍事行動のコストの大半を米国が負担することになり、米国の財政悪化が加速する可能性がある。
米国では、すでに財政赤字が膨らみ、経常赤字も第2・四半期には過去最大の1299億6000万ドルに達した。こうしたことも、投資家らが一層ドルを嫌気し、ほかの投資先を模索する動機になる、という。