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☆米国株サマリー・イラクや景気、収益を警戒 IBMも下方修正?
NAA 9926 : 2002/09/13 金曜日 07:13
【NQNニューヨーク=遠藤大義】12日の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株
30種平均の下げ幅は200ドルを超えた。対イラク武力行使の懸念やマクロ
景気の減速見通しを受け、投資家の買い手控えムードが高まった。企業
収益見通しの不透明感も強まり、IBMには収益下方修正のうわさが流
れた。
注目のブッシュ大統領の国連演説は、対イラク武力行使に先立って国
連査察を手続きに組み入れる方針を示した。国際世論に反して単独で先
制攻撃するとの観測もあったため、演説を受けて米国株式相場は下げ渋
る場面もあった。しかし、「武力行使の可能性に変わりはなく、当面は
株式相場の最大のリスク要因」(CIBCワールド・マーケッツのポー
トフォリオマネジャーのマイケル・メッツ氏)との見方が多い。
もう1つの注目材料だったグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB
)議長の議会証言は「財政赤字の拡大に警鐘を鳴らしたことが株式相場
にとっての悪材料」(プルデンシャル証券)との見方が出ていた。FR
Bが11日発表の地区連銀経済報告で景気認識を下方修正したうえ、12日
に発表された新規失業保険申請件数は増加した。米景気の2番底懸念こ
そ後退しているが、企業収益の回復力が弱まることへの警戒感が強い。
実際、オランダの電機大手フィリップスは12日の説明会で「2002年下
半期に世界経済が回復する兆しが見えない」と、7―9月期の半導体部
門の売上高予想を下方修正した。リーマン・ブラザーズなどのアナリス
トは半導体製造装置セクターの収益予想を下げた。景気回復の遅れが企
業の情報技術(IT)投資やパソコン需要の低迷につながり、株式相場
の重しになっているのは間違いない。
IBMの下方修正のうわさが出たのは4月上旬以来。前回は、うわさ
通りに会社が1―3月期の収益予想を引き下げ、株価が低迷した経緯が
あるだけに、投資家は疑心暗鬼になっている。景気や収益への懸念に加
え、「テクニカル面から見て、10月ごろまでにS&P500種株価指数が
7月安値を下回る可能性がある」(スタンダード・アンド・プアーズの
チーフ・テクニカル・アナリスト、マーク・アルベッター氏)との指摘
もある。
くいっくより