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今月末にも予定されている内閣改造をめぐり、与党内で塩川財務相、柳沢金融相、竹中経済財政相の経済3閣僚の交代を求める声が強まってきた。これに対し、小泉首相は経済閣僚は留任させ、小幅改造で乗り切る構えだが、一部閣僚や与党役員からは「経済無策の小泉首相にはついていけない」と、政権からの離脱を希望する声すら出始めている。首相は厳しい判断を迫られそうだ。
「経済閣僚を含め大幅な改造が望ましい」
小泉首相が小幅改造を示唆した11日、自民党の堀内光雄総務会長はデフレ不況対策に向け、経済3閣僚を含めた大幅な改造が必要との考えを改めて表明したのだ。
堀内氏があえて、この日に交代論をブチ上げたのには伏線があった。
堀内氏は10日夜、江藤・亀井派の亀井静香前政調会長、橋本派の野呂田芳成元防衛庁長官、森喜朗前首相らと都内のホテルで懇談。席上、森氏が「経済閣僚を代えてしまうと、マスコミに『首相は変節した』『小泉経済路線が誤っていたことを首相が認めた』などと書かれてしまう」と首相の思惑を代弁したが、亀井氏らからは「そんな暢気なことを言っている場合ではない」との声が噴出したのだ。
実際、経済3閣僚に対する与党内の評判は悪い。自らの保身のため、ペイオフ問題など金融行政で迷走する柳沢金融相には、自民党の麻生太郎政調会長が「柳沢氏が代わらない限り、迷走する金融行政は続く」などと再三、名指しで批判。竹中経財相や塩川財政相にも与党内には「学者は気楽だ」「首相同様に財務省の操り人形」との批判が渦巻いている。
首相サイドは「経済3閣僚を交代させれば、経済路線が誤りであったと認めてしまう」(周辺)として、3閣僚は留任させる方向で、小幅改造での乗り切りを狙う。
だが、与党幹部は「経済無策の首相に、閣僚や与党幹部の一部から『ついていけない』と改造での交代を求める声が出始めている。3閣僚留任なら、そうした声はますます大きくなる」と指摘。首相には、苦しい改造になることだけは間違いなさそうだ。