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【ニューヨーク11日=天野真志】
米連邦準備制度理事会(FRB)は11日、7月下旬から8月末にかけての米経済の動向について「景気拡大のペースが過去数週間で減速している」と分析した地区連銀景況報告(ベージュ・ブック)を発表した。「景気は緩やかに拡大している」と分析した前回報告(7月末発表)に比べ、景気認識を後退させた。
今回の報告では、景気判断を後退させた理由として、生産活動が低調であることや、雇用に改善が見られないことなどを挙げた。
同報告は全米の各地区連銀の景気分析を踏まえ、連邦公開市場委員会(FOMC)開催前にまとめるもので、FRBが金融政策を決定する重要な判断材料となる。米市場では、24日に開く次回FOMCで利下げは見送られるとの観測が根強いが、今回の報告で景気の先行きに慎重な見方が示されたことから、次回FOMCでもFRBが「景気重視型」の政策方針を維持するとの予想が拡大した。
(9月12日10:31)