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プラスチック製“紙幣”を導入 メキシコ
2002.09.11
Web posted at: 14:10 JST
- AP
メキシコ市(AP) メキシコのオルティス中央銀行総裁は9日、偽造防止を目的に現行の20ペソ(約240円)紙幣を紙製からプラスチック製に切り替えると発表した。20ペソ紙幣はメキシコで最も小額な紙幣で、最も頻繁に利用されている。今回の移行が成功すれば、今後は50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソ紙幣もプラスチック製に替えていくとしている。
メキシコ政府によると、20ペソ紙幣は現在1億3000万枚出回っており、9月30日から約1年間かけて古い紙幣を徐々に回収しながら、プラスチック幣を流通させていくとしている。現金自動預入支払機(ATM)でも問題なく使用できることがすでに確認されている。
オルティス総裁は、メキシコのインフレ年率を12月末までに4.5%までに下げることを目標に挙げ、プラスチック幣の導入がインフレ緩和につながるよう期待するとコメントした。
新幣はプラスチックでできているだけで、これまでの紙幣に比べ、厚さも大きさもほとんど変わらない。しかしプラスチック幣には透明の窓がついており、偽造は困難になる。製造費は従来の1.5倍がかかるが、耐久性に優れており、現行紙幣に比べ約4倍長持ちするという。
プラスチック幣を導入したのは1988年のオーストラリアが初めてで、その後はニュージーランド、ブラジル、タイ、北アイルランドなど、すでに世界20カ国でプラスチック幣が使われている。