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【超訳】
銀行の資本のかさ上げに劣後債が使用されてきたが、今年から劣後債の大量償還・買戻しラッシュが始まり、金融危機の新たな火種となりそう。
【引用】
銀行劣後債とは、銀行が発行している債券の一種。返済の優先順位は劣後する一方、クーポンの利率は高い。ただ、流動性は高くなく、満期保有目的以外での保有にうまみが乏しいほか、他の社債同様、銀行の信用リスク(=倒産リスク)を負っている。
銀行の自己資本比率を算定する際、原契約期間が5年超の銀行劣後債は「資本の補完的項目」として分子に算入される。株式市場の低迷につれて、同じく補完的項目として算入されていた有価証券の含み益が縮退していく過程で別の分子向上策として、銀行劣後債に注目が集まったとされる。
銀行劣後債は金融危機の新たな火種として、今年から本格的に頭をもたげてくる。
年内だけでをみても、約1兆円近い永久劣後債に買い戻し請求権が発生しそうだ。2001年から2004年では2兆円と、永久劣後債のほぼ大半に買い戻し請求権が発生する。請求権の行使はないであろう公的資金分を除いたペースでも、1兆円はゆうに超えそうだ。
期限付き劣後債については、2010年から2011年が償還のピークとまだ先のように見える。だが、残存期間が5年以下にになると、年率20%で消却を行うことを前提に、自己資本比率の分子への算入は基本的項目の50%までに限られる。このため,2010年からの償還ピークの影響は2005年かた出てくることになる。