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日銀は10日、17、18の両日開かれる政策委員会・金融政策決定会合で、一段の金融緩和に踏み切る方向で検討に入った。市場で長期国債を買い入れる額を現在の月1兆円から1兆2000億円に引き上げる案が有力。金融機関が日銀に預ける当座預金残高目標(現行10兆〜15兆円)の上積みも可能かどうか検討する。一層潤沢な流動性を供給し、デフレや株安による金融危機を回避するとともに、政府の本格的な景気対策を引き出すのが狙い。
金融機関は、すでに9月末越えの資金を調達し終えており、短期金融市場は安定している。しかし、金融機関は収益を上回る不良債権処理を続けた結果、自己資本が乏しくなっており、株価の下落は金融機関の自己資本に更に打撃を与えている。今後、融資先企業の破たんが続けば金融不安に火がつく可能性が高い。
日銀は、国債の一層の買い上げを通じて、金融機関が自在に使える資金を増やすことで、構造改革のデフレ圧力を和らげ、株式を含めた資本市場への流動性の浸透も狙う。 【藤好陽太郎】