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米国株混乱なく宣誓期限迎え安どの買い 低金利も一役
NAA 6966 : 2002/08/15 木曜日 07:09
【NQNニューヨーク=千葉茂】14日の米国株式相場は大幅高。長期金利が朝
方、大幅低下したことに加え、米証券取引委員会(SEC)が企業幹部
に決算内容への宣誓を求めている期限を大きな混乱なく迎えたため買い
が優勢となった。企業不信が完全に払しょくされたわけではないが、「
投資家の信頼感は回復に向かっている」との声が多い。
10年債利回りは朝方4%を割り込み、ほぼ40年ぶりの水準まで下げた
。住宅ローンの借り換えが個人消費を下支えするとの思惑のほか、債券
に高値警戒感が広がり逆に株式へ資金が移動した。米連邦準備理事会(
FRB)が政策運営方針を「景気配慮型」へ変更したことが1日かけて
、じわじわと効いてきたと言える。
インターネットのSECのホームページによると、14日に宣誓期限を
迎えたのは約700社で、うち400社余りが宣誓した。ただSECが企業名
をホームページに掲載するのには時間がかかるため、市場では「実際に
はかなりの企業がすでに宣誓した」(ステート・ストリート・リサーチ
・アンド・マネジメントの最高投資責任者、ジェームズ・ワイス氏)と
の見方が多い。
天然ガス大手のナイコアが14日朝に宣誓できないと発表。クレジット
・カード会社のハウスホールド・インターナショナルは過去の決算内容
を修正すると表明した。一方、メディア大手のAOLタイム・ワーナー
は時間がかかったものの宣誓すると報じられた。市場では「宣誓できな
い企業や過去の決算内容を修正する企業がほとんどなかったことが好感
された」(株式ディーラー)ようだ。
CNBCテレビの調査によると、企業幹部による宣誓が投資家の信頼
感回復につながると回答した視聴者は51%、つながらないとの回答は49
%となった。投資家はまだ半信半疑だ。ワイス氏は宣誓の期限を無難に
迎えたことについて「信頼感回復に役立つ」と評価する。一方、スタン
ダード・アンド・プアーズ(S&P)の最高投資ストラテジスト、デー
ビッド・ブリッツァー氏は「会計処理を偽っている一部の企業幹部も(
偽ったまま)宣誓すると思われる」と指摘、「それほど大きな変化をも
たらすとは思えない」と信頼性回復にやや懐疑的な見方を示した。
クイックより