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日本貿易振興会(ジェトロ)が13日発表した「貿易・投資白書」によると、01年の世界の商品とサービスの輸出、直接投資が前年割れとなった。この3分野が前年割れとなるのは82年以来19年ぶり。特に直接投資は前年に比べ半減し、過去最大の減少幅だった。IT(情報技術)バブルの崩壊や米国の同時テロが影響した。
01年の世界の商品輸出は前年比4.3%減の6兆846億ドル。日本や東アジアのIT関連輸出がふるわなかった。サービス輸出は同1.3%減の1兆4387億ドル。テロの影響で旅行の減少が響いた。直接投資(海外からの対内直接投資ベース)は同52.7%減の6948億ドルだった。00年に高い水準にあったIT投資が、01年は企業合併・買収(M&A)が減少し、大幅な反動減となった。
日本の状況をみると、輸出は前年比15.7%減の4052億ドルで、戦後最大の減少率。輸入は同7.9%減の3511億ドル。中国からの製品輸入額が同6.7%増の488億ドルで、米国からの輸入(461億ドル)を上回り、中国が日本にとっての最大の製品輸入相手国となった。
ジェトロは「世界の貿易の成長要因のパソコンや携帯電話で、日本の輸出力低下が深刻な状態になっている。新規製品開発などで競争力強化が課題」(国際経済課)としている。02年については、投資は依然厳しいものの、世界貿易は緩やかに回復するとみている。
(20:15)