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米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは12日、ブラジルの政府や企業が発行する外貨建て債券の信用力を示すカントリーシーリングについて、「B1」から「B2」に引き下げる、と発表した。
「B2」は、「好ましい投資対象としては不適正」とされる「B」格の3段階のうち上から2番目。ムーディーズは同時に、自国通貨建て国債の格付けも「B1」から「B2」に引き下げた。
ブラジルでは、アルゼンチン通貨危機の長期化や米株式市場の下落の影響で、通貨レアルが急落するなど経済の混乱が拡大。国際通貨基金(IMF)との間で7日、過去最大の300億ドルの融資枠の設定で合意し、主要7カ国(G7)の財務相も合意を歓迎する声明を発表したが、ムーディーズは「IMFの支援は条件付きで、実行が遅れて合意の効果が短期的に終わる恐れがある」と指摘している。
(19:37)