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日本銀行の速水総裁は、為替相場について、これ以上、ドルが安くなることは起こりえないと1カ月前から言っている、と述べた。
定例会見で述べたもの。
速水日銀総裁は、ドルとユーロが1対1まで戻ったことなどを挙げ、「ドル安といっても、70年や80年と違うのは、ドルは最大の基軸通貨であり、ドルを使いたい、ドルを持っていたい人は多い。一定まで安くなれば、この辺が限度になって、多少は戻すのではないかと前回の記者会見で言った。そういう方向で、今進んでいるのではないか」との見方を示した。
そのうえで、「何か起これば別だが、これ以上ドルがずるずると行くことは起こり得ないという感じが一月前からしている」と語った。
“株安やドル安によって、先行きの景気回復シナリオを変更する必要はないのか”との質問に対して、総裁は、「先行きが見えないし、13日のFOMCの決定も、非常に関心の深いところだ」としながらも、「ここへきて株安やドル安になったが、実体経済でそれほど悪い数字が出ているわけではない」と述べた。
日本の経済情勢については、「国内需要が依然弱い。世界経済を巡る不透明感は増しているが、日本の輸出や生産は増加を続けている。全体としてほぼ下げ止まっている。今後、輸出や生産の増加が企業収益の増加を通じて、国内需要を下支えして行くことによって、景気は下げ止まりが明確になっていくものと考えられる。ただし、構造調整圧力の根強さなどを踏まえると、しばらくの間は、自律的な回復力に乏しい展開になる可能性が高い」との判断を示した。