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11日付のブラジル紙、エスタド・デ・サンパウロは、ブラジル企業のドル建て債務が2002年上期に前年同期比3倍以上に膨らんだと報じた。通貨レアルの下落が影響した。サンパウロに拠点を置く金融コンサルティング会社オースティン・アジスのデータを基に伝えた。
同社の調査によると、ブラジルの公開企業44社の2002年上期末時点でのドル建て債務は374億レアル(約1兆5000億円)と、前年同期の104億レアルから260%急増した。各社は為替変動に対してヘッジしたものの、2002年4月−6月だけで22%の及ぶレアルの下落が負債拡大の主な原因となった。
アナリストのオリベイラ・メロ氏は「運転資金でも投資資金でも、海外から調達しようとする企業はほとんどない。原材料を輸入している企業ですら、発注をできる限り遅らせている」と指摘している。
同紙によると、6月末時点での通信企業の負債は合計129億レアル。紙・パルプメーカーが77億レアル、鉄鋼・金属メーカーが58億レアルだった。